一生二度寝したい。

気ままにいろいろ

Hiker's Depot TOP QUILT(トップキルト)がかなり使えるという話

 こんにちは。ねこ太郎です。

 

皆さんはテント泊の時の寝袋の濡れに悩まされた経験はありませんか?

私は、超ありました。笑

 

私の初テント泊は残雪期の涸沢だったのですが(いきなり北アルプスの残雪期かよという話は置いておいて)、モンベルのダウンハガー#2を購入したものの、初めての雪山の夜ということもあり、寒くて寝れなかったらどうしよう!と思いSOLのEscape Bivvyを追加購入。

万全の体制(のつもりで)涸沢に乗り込み、最初の夜。それはもうビビィの中で大結露を起こし、ダウンハガーが沈黙。ペラペラの布?と化したダウンハガーはもう仕事せず・・・寒さで眠れぬ夜を過ごしたのでした。。。。(ちなみに翌日は北穂に登り、さらにもう一泊を涸沢で耐えました・・・)

それからというもの、寝袋の濡れについては人一倍敏感。のつもりでしたが、これまた秋の涸沢では反省を活かした(つもり)でビビィは使わず、単体勝負!した結果、今度は結露で沈黙。ということもあり、寝袋の濡れがトラウマになりました。(ダウンハガーをペラペラの布にすることに定評があります。)

 

そんなこともあり、スリーピングシステムの再検討を行いました。

濡れへの耐性を考えた時には、素材としての優位性は化繊に軍配が上がります。但し、重い。夏の高山帯、あるいは秋~厳冬期~残雪期のテント泊まで考えて活動することを考えると、低温域をカバーする化繊の寝袋は重すぎて候補に挙がるものは中々見つかりませんでした。

そこで考え付いたのが、ダウンシュラフ+化繊シュラフというレイヤリング。服と同じですね。

きっと誰かは考えていて、商品化しているだろうと思ったら、やっぱりありました。笑

さすが、ハイカーズデポ!

 

TOP QUILTという選択

さて、化繊とのレイヤリングといったものの、薄い化繊と言っても、まぁまぁな重さがあります。軽いといっても、大体500g以上・・・

軽いので、できれば夏も単体で使えそうなの・・・と欲張った結果、ハイカーズデポのトップキルトに行きつきました。

hikersdepot.jp

 

イカーズデポのTOPQUILT(トップキルト)は化繊でできたシュラフですが、キルトという形状になっていて、背中側が大きく切り取られています。これにより、重量が360g程度に抑えられています。化繊の選択肢の中ではかなり軽い方だと思います。

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キルト。上側(首側)にはボタン&ドローコードが付いていて、シュラフっぽく纏めるこおができます。

 

快適温度は12度、リミットは6度が参考温度になっていますので、これであれば夏の単体使用でも工夫すれば夏の北アルプスでも運用できそうな感じ・・・ということで購入しました。

 

結露対策として

当初の目的通り結露対策として、ダウンハガー#2に被せるスタイルで使用しましたが、これが大成功

10月終わりの八ヶ岳、11月終わりの雲取山(0℃~マイナス6℃の温度帯)で使用しましたが、温度差による結露をダウンハガー表面ではなく、トップキルトの表面に持っていくことができ、ダウンハガーの暖かさを最大限に引き出すことができました!

なお、トップキルトはやはり結露(凍結)していましたが、化繊ですので、濡れによる保温効果の低下?はあまりなかったように感じます。

(この点については、ハイカーズデポのHPで長い永い文章にて語られています。笑)

結論としては、結露対策という観点で悩まれている方がいれば、買いということでよいと思います。

 

※ちなみに、八ヶ岳ではマイナス6℃までいきましたが、ダウンハガー#2に加えてインナーシュラフをもう一つ持っていきました。

 

重量という観点で

トップキルトは保温という観点のほか、ある程度の防水対策にもなり得ると考えています。例えば、シングルウォールテントでのテント泊の時に、ベンチレーションから吹き込む多少の雨、あるいは結露が風によって揺らされた時に落ちてくる水滴、など、多少の濡れであればカバー可能です。

そういった点で考えると、シュラフカバーとのトレードオフが検討できます。

保温という観点で考えた時には、

①単純にシュラフカバーより保温性がある

シュラフカバーより格段に内部結露がなく下層のダウンシュラフを濡らさない

という利点があります。

一方、防水対策においてはシュラフカバーの方に軍配が上がりますが、後述するように私はビビィを防水ライナーとしても使用するので、万一の際はビビィを被せられます。それを上回る雨であれば、どの道濡れるでしょう。

これらを踏まえ、私はそれまで使用していたモンベルシュラフカバー(186g)をやめ、重量増にはなりますが、トップキルトを持ち歩くようにしています。

使用していたシュラフカバー

モンベル | オンラインショップ | ブリーズ ドライテック プラス スリーピングバッグカバー

 

パッキングという観点で

付属でついてきたスタッフバックは結構ゆったり目に作られていて、ザックの隙間に押し込むことができるようになっています。なので、化繊にしては全然嵩張らない印象です。(キルトなので、布面積が少ないということも大きな要因だと思います。)

ちなみに、私は他のダウンシュラフと一緒のスタッフバックに詰めて、一緒にコンプレッションで小さくしてしまうこともあります。

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純粋な大きさではこんな感じ。

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ゆったり目?なのでめっちゃ潰せる。

 

単体使用として

今年はコロナの影響で夏の時期にテント泊登山には行けなかったため、実はまだ山の環境では使ったことがありません。笑

ちなみに、20℃程度の部屋の中で半袖短パンで使用した感じでは特に寒さは感じませんでした。笑

来年になってしまうのでしょうが、夏の単体使用では以下の想定で運用を考えています。

時期:7月~8月 北アルプス 穂高岳山荘でのテント泊

想定温度:5℃~15℃程度の幅

装備:トップキルト、SOL Escape Bivvy

服装:半袖+化繊ジャケット+ダウン

   短パン+厚手タイツ+ダウンパンツ

マットは抜いていますが、スリーピングシステム自体ではトップキルト360g+ビビィ240gで600gの仕上がりになります。

但し、ビビィは万が一の装備兼ザック内の防水ライナーとして使用しているため、純粋なスリーピングシステムとしてはトップキルト360gだけになり、かなりの軽量化に繋がると考えています。ビビィ内は100%結露するとは思いますが、結露を気にせず使える化繊の強みが活かせる構成ではないかと考えています。

 

ということで、将来の計画も含め長々と書いてしまいましたが、シュラフの結露に悩まされている方、もしくはトップキルトの購入を検討されている方の参考になれば幸いです。

それではまた!